養鶏場『ミラクルエッグファーム』を見学させていただきました。
こんにちは。
一般社団法人『地球のこころを守る会』理事の秋山晃です。
2021年2月28日。
僕たちは栃木県大田原市にある養鶏場。
『株式会社ミラクルエッグ』さんのファームを見学させていただきました。
小さな集落のようになっているこのファームでは、鶏たちにとって心身ともに健康で、のびのびと暮らすことのできる環境が整っていると感じました。
というのも、残念ながら日本にいる鶏たちのほとんどは、僕たちが食べる卵を大量に生産するために、とても過酷な環境で暮らしているからです。
僕が一般社団法人『地球のこころを守る会』を設立した理由は、こうした人間の生活のために犠牲になっている動物たちの環境を変えたいと思ったからです。
人間も動物も幸せで豊かに共存している社会にしたい。
と、そう願ったのです。
このミラクルエッグファームでは、家畜であっても太陽の光を浴び、自然の風にふれ、自然のものを食べる。
この当たり前のことが、鶏たちのために用意されている。
鶏たちが自由に歩き回れるスペース。
飛んだり跳ねたり、土浴びをしたり。
そして、僕が鶏舎に入らせてもらうとすぐに近寄ってきて、キラキラとした目を輝かせている。
人間が好きだなんだなぁと一目でわかります。
僕たちが写真やテレビなどで目にする鶏舎には、バタリーケージというケージが置いてありますが、このミラクルエッグファームにはありません。
海外ではバタリーケージを国で禁止している国や、ネスレ、米マクドナルド、スターバックスといった、僕らも知っている企業が、ケージ飼いの卵は使用しないという方針に切り替えていっています。
僕の家にも施設から里親として迎えたオウムがいますが、鳥という生き物は思った以上に賢くて、そして、とても繊細な生き物です。
あまりに高いストレス下に暮らしていると、錯乱したり、うつ病になるほどで、僕たちと同じようにこころを持って生きているのです。
鳥研究家の細川博昭さんの著書「なぜ鳥と人間は似ているのか」という書籍もあります。
鳥たちは、とても高い知能と感情を持ち、遊び、道具を使う。
生涯のパートナーを決め、決別や喪失を悲しみます。
僕らが普段食べている卵は、そんな心を持った鳥たちからいただいています。
ミラクルエッグファームで自由に動き回っている鳥たちからいただく卵は、心身ともに健康な鶏の卵です。
この卵を食べてみると、市販されている卵とは匂いや質感、味の違いももちろんですが、その生命力がまったく違う。
それを感じ取ることができます。
僕らの身体を作ってくれている卵が、ミラクルエッグのように生命力に溢れ、幸せな鶏たちから生まれてくる。
これが当たり前の常識になったらどんなにいいか。
鶏たちと互いに対等で共存共栄していけたらどんなに素晴らしいか。
僕たちは地球をそんな場所にしていきます。
この地球上にいる鶏たちが、幸せであってほしいと心から願います。
秋山晃